匠の技 ~ハリー・ウィンストンのメティエ・ダール~
皆さま、こんにちは。
本日はハリー・ウィンストンよりメティエ・ダールコレクションをご紹介します。
メティエ・ダールとは、直訳するとフランス語で「匠の芸術」を意味します。近年、メティエ・ダールのコレクションは様々なブランドで注目を集めています。
ハリー・ウィンストンのメティエ・ダールは“他に類を見ない美”を常に探求し続けた創始者の想いを現代に伝え、そのレガシーに敬意を表しています。
創業者であるハリー・ウィンストンの先駆的なビジョンは、芸術性とデザイン性の双方において稀有な美しさを湛える、芸術作品のようなタイムピースによって表現されています。
【マイクロモザイク芸術】
HWプルミエール・プレシャスマイクロモザイクとHWプルミエール・プレシャスピーコックの文字盤には、イタリアの古都ラヴェンナで手作業によって製作された、極めて繊細なモザイクアートが施されています。
古代ギリシャやローマで広く用いられたモザイクアートは、ビザンティン帝国にて最盛期を迎えました。5世紀にローマ帝国、その後8世紀までビザンティン帝国の首都であったラヴェンナでは、マイクロモザイク芸術が極めて高いレベルへと発達し、初期のキリスト教のモニュメントの壁や天井を飾る数々の傑作が製作されました。
ハリー・ウィンストンが発表した6種の独創的なモデルは、タイムレスな魅力を放つハンドクラフトの文字盤が特徴です。
鮮やかな色彩とさまざまな質感を持つガラスの小片を精緻に配することにより、幾何学的な模様や孔雀の優雅な姿を描き出しました。
これらの作品は、ブランドの代名詞でもある最高品質のダイヤモンドによってさらに美しさが引き立てられ、永遠の輝きの中でその魅力を放ち続けます。
プルミエール プレシャス マイクロモザイク オートマティック36mm
ref. PRNAHM36RR026
プルミエール プレシャス ピーコック オートマティック36mm
ref. PRNAHM36WW026
【日本の伝統芸術:漆、蒔絵、螺鈿】
HWミッドナイト・ヨゾラの文字盤には漆、螺鈿、蒔絵といった日本の伝統技術により、ハリー・ウィンストンの象徴である5番街本店のアーチが描かれています。
日本の七種の伝統芸術のひとつである漆は、漆の木から抽出される天然の樹液を用いた技法です。
漆の木から採取した天然の樹液は粘り気があり半液状であるため、光沢のある艶やかな保護膜を形成し、日本の装飾芸術として高く評価されています。
蒔絵は、乾燥する前の漆に金属粉をまぶして模様をつける、日本古来の技法です。職人は細い竹筒の中にパラジウムやプラチナの粉を入れ、漆の上に蒔いて文様を描きます。
螺鈿(らでん)とは、マザー・オブ・パールの象嵌を漆で固定する技法で、作品に表情豊かな虹色の表情を与えます。
ミッドナイト YOZORA オートマティック42mm
ref. MIDAHM42SET001
【グラン・フー エナメル】
HWプルミエール・シンディの文字盤には、その製作に極めて高い技術を要するグラン・フーエナメルが使用されています。
800~900℃で焼成する作業は、一瞬の油断でそれまでの作業全体をすべて無駄にする危険性を含んでいます。 緻密な作業により焼成を何度も繰り返すことにより、色の美しさと深みを引き出します。
グラン・フーエナメルの上に配された象徴的なジュエリーのモチーフには、特別なゴールド彫刻技術を用いることにより、多層的な効果を生み出しています。
繊細な24Kゴールドの糸によって形作られたこのモチーフは、カンティーユ(細さ4/10mmの線状の金糸を螺旋状に撚り合わせたものを用いて作られた、刺繍のような細工)のように繊細に表現されており、圧倒的な創造性を体現しています。
プルミエール シンディ オートマティック36mm
ref. PRNAHM36RR005
いかがでしたか?
匠の技の詰まったメティエ・ダール。ハリー・ウィンストンの時計に日本の技術が生かされているのもなんだか誇らしいですね。
次回はまた、別の技術も紹介していきます。