セレブリティの社交の場『ピアジェ・ソサエティ』とは
皆さま、こんにちは。
少しずつ春の訪れを感じるこの頃ですね。
『WORLD WATCH PREMIUM 2024 SPRING』も残り1週間となり、盛り上がりを見せています。
さて、一流ブランドといえばセレブリティが公の場で身に着けているシーンをよく見かけますが、今回は時計・ジュエリーブランドのピアジェと社交界のつながりについて触れたいと思います。
■薄型時計とジュエリー、ふたつのクラフツマンシップが原点
1848年にスイス北部の山村ラ・コート・オフェで時計づくりを始めたピアジェ。
創業者のジョルジュ=エドワール・ピアジェは、わずか19歳でピアジェ家が持つ農場に最初の時計工房を立ち上げます。
まずはパーツづくりから始まり、ムーブメント製造に着手。『常に必要以上に良いものを作る』というモットーを掲げていたジョルジュの向上心が、ピアジェをラ・コート・オ・フェの村から世界へ羽ばたかせる原動力になりました。
■ムーブメント工房から高級時計ブランドへ
1911年にジョルジュの息子ティモテ・ピアジェが経営を引き継ぎ、ムーブメント製造会社から高級時計メーカーへと変革。1943年に『ピアジェ』をブランド名に定めます。
ピアジェは1957年に厚さ2mmの極薄時計を発表し、機械式時計に『薄さ』という新たな美意識を確立しました。
極薄ウォッチにこだわる一方で、宝飾技術にも情熱を傾け、1969年に金細工とジェムセッティングに特化したアトリエを設立。
時計とハイジュエリーというふたつの技術を高次元で融合させた、他に類を見ないブランドとなりました。
ジュネーブ郊外のプラン・レ・ワットに設立されたジュエリーアトリエ
■ピアジェ・ソサエティ
創業家4代目のイヴ・ピアジェのもと、メゾンはエレガンスとラグジュアリーの代名詞となり、セレブリティとの結びつきを深めて世界中の大都市で魅力的なイベントやパーティを開催するようになりました。
『ピアジェ・ソサエティ』のパーティには、有名な芸術家や映画スターたちが集い、まさに時代の文化を創っていました。
そしてその華やかな時間は紡がれ、今も1970年代と同様に『ピアジェ・ソサエティ』には多くの世界的スターが名を連ね、レッドカーペットに輝きをもたらしています。
1979年には、リラックスしたエレガンスという当時の風潮を捉えたゴールド製のPIAGET POLOを発表。ラグジュアリーな時代の象徴となり、王族のスポーツ、ポロともつながりを持つようになりました。
■ピアジェとアンディ・ウォーホル
ピアジェは、メゾンの友人であるアンディ・ウォーホルとのコラボレーションにより、大胆で艶やかなゴールドとブラックの腕時計が誕生しました。
このデザインはウォーホルのお気に入りでした。
■ピアジェとサルバドール・ダリ
共にゴールドを愛したピアジェとサルバドール・ダリ。ピアジェはダリのデザインを使用する権利を取得し、1967年に限定コレクションを発表しました。
■ピアジェを愛用するセレブリティ
1960年代中頃より、人生を謳歌し喜びを共有するライフスタイルに寄り添ってきたピアジェ。メゾンは、尊敬する人々や、ピアジェを賛美する人々と真摯な友好関係を結んでいき、「ピアジェ ソサエティ」と呼ばれる交流の場を盛んに開催。サルバドール・ダリ、ジャクリーン・ケネディ、アンディ・ウォーホル、ケーリー・グランドなど、錚々たるセレブリティやアーティストたちが「ピアジェ ソサエティ」のパーティを華やかに彩りました。
■ピアジェとエリザベス・テイラー
宝石コレクターとしても名高い銀幕の大女優エリザベス・テイラーもまた、「ピアジェ ソサエティ」に名を連ねた世界的スターのひとり。1971年のある冬の日、ピアジェ家4世代目のイヴ・ピアジェのもとにエリザベスの秘書から連絡が入り、イヴはスイスの高級リゾート地グシュタードへ急行。鋭い審美眼の持ち主であったエリザベスが、いくつものクリエイションの中から即決したのが、翡翠文字盤とゴールドのリングが絡み合うカフウォッチでした。
エリザベス・テイラーと、彼女が所有した翡翠文字盤のカフウォッチ
■ピアジェとジャクリーン・ケネディ
大統領夫人の枠を超え、稀代のファッションアイコンとして世界中を熱狂させたジャクリーン・ケネディ。ピアジェのジュエリーウォッチも、レディルックを極めた「ジャッキースタイル」のキーアイテムとして、彼女の人生において格別のオーラを放ちました。
ジャクリーン・ケネディと、彼女が所有していた1965年製の通称『ジャッキー・ウォッチ』
この通称「ジャッキー・ウォッチ」は、ニュアンスある翡翠文字盤の横オーバルケースに、「パレス装飾」を駆使したブレスレット。おしゃれの天才、ジャッキーが愛した1960年代の傑作は、時を超えて現代に復刻し、今なおアップデートを遂げています。
■ジュエラーとしてのピアジェの顔『ポセション』
『ポセション』コレクションの登場は1990年。最初のモデルはイエローゴールドのリングです。
その後ジュエリーだけでなくウォッチにも広がり、今ではピアジェのアイコン的存在になっています。
■ポセションウォッチにブレスレットモデルが登場
これまでレザーストラップで展開されていたポセションウォッチに、ステンレススティール製ブレスレットのモデルが発売されました。
華奢でジュエリーのように美しく、手首にしなやかにフィットするブレスレットは、レザーストラップに簡単に交換できるインターチェンジャブル仕様になっています。
Possession ウォッチ
品番:G0A48380
ケース:直径29mm、ステンレススティール製
回転するベゼルにダイヤモンド1個、文字盤にダイヤモンド11個
インターチェンジャブルストラップ
356Pピアジェ自社製クォーツムーブメント
価格:888,000円(税込)
■まとめ
いかがでしたか?
ムーブメント工房としてスタートしたピアジェは高級時計メーカー、そしてジュエリーブランドとして一流の存在へと成長を遂げました。
そして、『ピアジェ・ソサエティ』というセレブリティの社交の場を長年にわたって築いてきました。
そんなピアジェの美しい作品を、ぜひ店頭でご覧ください。
22,March,2024