9月7日~9月13日 ボールウオッチフェア開催中
皆様こんにちは。9月7日~9月13日までアイジュエリーウマキ両店でボールウオッチフェアを開催しております。
今回はそのボールウオッチの一部のモデルで採用している高級ステンレススティール”904Lスティール”について触れていこうと思います。
ステンレススティールとは、鉄をベースにクロムやニッケルといった元素などが混ざり合ってできた合金鋼の一種です。レアメタルのひとつでもあるニッケルには「錆びにくい」という特長があり、クロムも酸化することで鉄を錆びにくくする性質を持っています。
ステンレススティールの種類によっては、クロムやニッケルのほかにマンガンなど他の金属や元素が混ぜられたり、それぞれの配合量が変えられたりもします。
ステンレススティールは錆びにくいという特性からさまざまな分野で用いられているが、シーンや用途によって種類が異なります。
現在多くの高級時計に使われているステンレススティールの316Lは、ランクが高く高級素材とされています。耐アレルギー性に優れています。
904Lは316Lのスペックを更に凌ぎ、ステンレススティールの中でもスーパーステンレススティールと呼ばれています。
904Lは化学プラントなどの化学産業分野でもともと使用されているステンレスですが、時計業界に採用したのはロレックスが最初です。
過酷な環境で使われることを想定して海水を浴びても錆びずに正常な状態を維持させるために、904Lが採用されました。
では904Lの特徴は何か?というと以下のようにまとめてみました。
①錆びにくい
鉄の配分を50%以下に抑えることで錆びにくく、高い耐食性があります。ハイテク産業や航空宇宙、特殊な化学産業など、高い耐蝕性を要求されるところで使用されています。海水や塩素など腐食性の高い環境でも、通常の316Lステンレススチールと比べると、904Lは約4〜10倍も耐食性が高いとされています。
②高い硬度
建築用鋼材の硬度に匹敵するといわれている904Lの強度は、時計が長期間使用されても傷つきにくく、見た目を美しく保つための大きな要素となっています。
③美しい仕上がりと耐久性
優れた光沢を持ち、904L特有の高級感を放ちます。
また、傷がつきにくく、経年劣化にも強いため、時計が長年にわたり美しい状態を保つことができます。
デメリットとしては性能が高いゆえに加工が難しく、製造コストが高いことが挙げられます。
■まとめ
904Lステンレススティールは、まずコスト、加工の難しさから取り扱いしているブランドが極めて少ない素材ですが、その分耐久性や耐摩耗性、そして研磨によって美しい光沢を放つ高級ステンレススティールです。
この高級ステンレススティールを採用しているモデルの1つがボールウオッチの”オハイオ”です。
ボールウオッチの創業地アメリカのオハイオ州をモデル名に冠したクラシックなモデルはボールウオッチのウオッチメイキングのスピリットが盛り込まれています。秒針のRRは鉄道時計を発祥とするブランドとしての誇りを「Railroad」=「RR」の筆記体イニシャルに込めています。
100ⅿの防水性と80,000A/mの耐磁性、5000Gsの耐衝撃性の他に、クロノメーターを取得したムーブメント、BALLキャリバー RR1103-Cを搭載しています。ブランドカラーを纏ったグリーンのダイヤルもシックでカッコいいですね。是非とも次の時計選びの参考になさってください。
品名:オハイオ クロノメーター
品番:NM9026C-S5CJ-GR
ケース素材:904Lステンレススティール
ブレスレット素材:904Lステンレススティール
ケース径:40㎜
防水:100ⅿ
価格:¥¥374,000 (税込)