鉄道時計のあり方の基礎を築いたブランド”BALL WATCH”
皆様こんにちは。初夏を感じる季節になりバーベキューやキャンプなど、アウトドアを楽しむシーズンになりましたね。
アウトドアで使えるタフな時計が欲しい。デザインにも拘りたいたい。そんな方にオススメなブランドが”ボールウオッチ”です。
品名:ロートマスターGMT
品番:DG3038A-S6CJ-BK
ムーブメント:自動巻(BALLキャリバー RR1204-C)
ケース素材:チタン
ストラップ素材:チタン/ステンレススティール
防水:300m
特徴:日本100本限定,
耐衝撃性5,000Gs, 耐磁性4,800A/m
価格:¥451,000 (税込)
鉄道用の時計として開発された歴史を持つボールウォッチは実用性に特化しており、30万円以下で買える時計とは思えない抜群の品質を誇ります。
デザインに関しては上品さも兼ね備え、圧倒的なタフネスを誇りながらもトータルバランスに優れた時計です。
今回はそんな”ボールウオッチ”について触れていこうと思います。
ボール ウォッチは、1891年7月19日、創業者のウェブ・C.ボールが湖岸サザンミシガン鉄道の監督検査官に任命されたことから始まります。
創業者のウェブ・C.ボール
出典:https://www.ballwatch.co.jp/history
当時のアメリカは鉄道の車掌や機関士の時計が正確でなかった為、各地で鉄道事故も多発し多くの犠牲者を生み出していました。
1891年4月 19日、同鉄道で列車同士が衝突、大破炎上するアメリカ鉄道史上でも類を見ない大事故が発生しました。このような悲劇を繰り返さないためサザンミシガン鉄道は、精度の高いクロノメーターの懐中時計を当時販売していたボールを事故の検査官として抜擢し、彼はその原因が列車の機関士が持っていた時計が4分遅れていたこと、そしてずさんな時間管理にあったことを突き止めます。
出典:https://www.ballwatch.co.jp/history
調査の結果を踏まえボールは、「鉄道標準時計の基準」と「時計検査システム」を制定し、自らも「ボール ウォッチ・カンパニー」を設立、鉄道員達に「正確な時間」を提供すべく尽力しました。その後、この基準と検査システムの導入によって事故の件数は年々減少の途を辿り、やがて全米鉄道の75%パーセント、総延長175,000マイル以上で採用、さらにはカナダ、メキシコに及ぶ広範囲で同基準とシステムがカバーされ、「ボール・タイム」という言葉が「正確な時間」を意味する代名詞にまでもなりました。「ボール ウォッチ」は、アメリカ鉄道に正確な時間管理の概念をもたらし、鉄道時計のあり方の基礎を築いたのです。
こうした歴史を歩んできた「ボール ウォッチ」は、現在は本社をスイスに移しながらも、創業以来変わらない『あらゆる過酷な環境のもとで正確な時を告げる』というブランド・ミッションを掲げ、当時の鉄道員達の過酷な労働環境下においても視認性に優れ安全に使用できる「丈夫で信頼性の高い時計」という製品開発精神を今なおしっかりと受け継いでいます。
数々の歴史と実績のあるボールウオッチの魅力について3項目にまとめてみました。
①夜間での視認性を上げる”マイクロガスライト”
もはやボールウオッチと言えば”マイクロガスライト”と言われるほど、定着している同ブランドのお家芸です。
多くのブランドが”蓄光”タイプの夜光塗料を使っています。”蓄光”なので光の当て具合によって暗闇での発行具合が変わってきます。
しかし、この”マイクロ・ガスライト”は自発光します。原理は蛍光灯と同様で、ガラス管に内蔵されたトリチウムが発する放射線がガラス管内側に塗布された蛍光塗料に作用し光を放ちます。発光は10年以上にわたり継続し、その後も少しずつ輝度は落ちていきますが発光し続けます。10年経過した後に発光しなくなるということはありません
出典:https://www.ballwatch.co.jp/history
②充実した実用的な機能
一部のクラシックコレクションを除いてどのモデルも防水性能は100m以上兼ね備えています。
ボールウオッチが生み出した機能は数多いため、ここではボールウオッチの代表的な機能をご紹介致します。
■セーフティロックシステム
リューズ全体を保護します。リューズガードとねじ込み式リューズの高さを揃え、リューズガードを跨ぐように取り付けたプロテクション・プレートは、リューズを完全にねじ込まない限り閉じることができません。これは、ヒューマンエラー(リューズの締め忘れ)による時計内部への汗、水、埃などの侵入を防ぐだけでなく、外部からの衝撃が直接リューズに加わらないように設計されているのです。
■ブレスレット2点留め
カーボンの多くのモデルに採用されているブレスレットの2点留め。片側2本ずつ、計4本のスクリューピンでケースとブレスレットを強固に固定しており、エンドピースのぐらつきを抑えるだけでなく、不意なブレスレットの脱落を未然に防ぐように設計されています。酷な環境下での着用を前提としたエンジニア ハイドロカーボンの頑強さを示すプロダクト・ディティールのひとつです。
■シリコン製ひげゼンマイ
機械式ムーブメントの心臓部にあたるテンプのヒゲゼンマイをシリコン製を採用し、さらにUV-LIGA(紫外線露光による転写電鋳)プロセスで成型されたニッケル-リン製の脱進機(ガンギ車とアンクル)を採用することにより、磁気耐性に優れる構造を実現しました。実に、2,500ガウス(約200,000A/m)の耐磁スペックを誇ります。従来のファラデーケージとは違い、インナーケースを内蔵する必要がないため、ケースバックから搭載ムーブメントをガラス越しに鑑賞できるシースルー化と耐磁性を同時に可能にしています。
③ランニングコストの安さ
機械式時計と言うだけでもオーバーホールの料金は3針モデルでも5万円以上する場合が多いですが、ボールウオッチは非常に良心的な料金設定となっています。
国内の正規取扱い店でお買い求めであればメンバー料金が適用されるので非常にお得です。
更にお客様のご希望であれば通常より出来上がりが長めの納期(約3カ月)のプラン”ゆっくりサービス”をご利用されると更にメンバー料金から5,500円が引かれた料金でオーバーホールを受けることも出来ます。
分解掃除料金 (オーバーホール) | ||||
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区別する | 機能 | 標準料金 | メンバー料金 | ゆっくりサービス |
手巻き 自動巻 |
3本針 | 49,500円 | 33,000円 | ▲5,500円 |
多機能 | 60,500円 | 38,500円 | ▲5,500円 | |
クロノグラフ | 71,500円 | 44,000円 | ▲5,500円 |
まとめ
いかがでしたか?マイクロガスライトの視認性に、時にはオーバースペック機能も持ち合わせ、ランニングコストが良心的なボールウオッチ。クラシックなモデルからスポーツモデル等広くバリエーションを備えています。
ボールウオッチはアイジュエリーウマキ倉敷店のみの展開ですが是非とも店頭でご覧くださいませ。