ジュネーブ番外編『レマンの休日』
今日はディナーまで自由時間なので、ジュネーブ郊外に足を伸ばします。
駅に向かう道中の小さな森の小道。
植物がみずみずしいです。
駅から列車で出かけます。
車窓からの景色。湖のむこうにアルプス山脈が見えます。
列車で1時間ほど進み、レマン湖の北にあるラヴォー地区Chexbres Villagesの駅に到着しました。
のどかなところです。
ここラヴォー地区はスイス最高のワイン産地で、その美しい景観はユネスコ世界遺産に認定されています。
スイスで作られるワインのほとんどは自国で消費し輸出は全体の1~2%しかないため、美味しいワインが作られていますが普段なかなか飲む機会に恵まれません。
今回は美しい景色と珍しいワインを同時に楽しめるとあって、とても楽しみでした。
スイスの時計産業は何百年も前にカルヴァン派のキリスト教徒たちによって始まりました。
この地のワイン造りも1000年前にキリスト教の修道士が始めたもので、時計とワインは無関係と思われがちですが、共通点もあって興味深いです。
湖畔には丘陵地帯が広がり、斜面に段々畑状にぶどう畑が広がっています。
畑には野の花が咲き、真っ青なレマン湖のむこうにはアルプス。
素晴らしい景色です。
しばらく散歩を楽しみます。
レマン湖畔は寒冷地のイメージのあるこの国で『スイスのリビエラ』と形容されるほど太陽に恵まれています。
ここには『3つの太陽』があるといわれています。1つ目は南向きの丘が受ける太陽光。2つ目は湖の反射光。そして3つ目は急勾配の畑を保つために築かれた石垣が蓄える熱。
加えて生産者が手作業で小規模生産を行うことで極上のワインが生まれているのです。
お昼になったので昼食にします。
湖を見下ろす斜面に建つレストラン『Le Deck』。
とてもいい眺めです。
ここラヴォー地区のワインをいただきます。
前菜はホワイトアスパラガスにしました。旬の食材は美味しい。
メインはレマン湖の鱒のソテー。皮はパリパリ、身はふっくらです。
ソースの彩りが春らしいです。
レストランをあとにし、坂道を下っていきます。
このあたりにはワイナリーがたくさんあります。
ぶどうの木には新しい葉が育っています。今年の収穫も楽しみですね。
地元で有名なワインショップへ。
店内とテラスでワインを飲めるようになっています。お勧めしてもらったワインをテイスティングします。
ここラヴォー地区のピノノワール。
美味しかったので、このボトルを買って帰ることに。
今日は本当によい休日を過ごせました。
それではビジネスディナーがあるので、ジュネーブに戻ります。