ジン最強のダイバーズクロノグラフ『EZM13.1』とは
皆さま、こんにちは。
そのスポーティなデザインがファッションの面でも人気のダイバーズウォッチ。
今やあらゆるブランドから数多くのダイバーズウォッチが発表されていますが、今回はその中でも極限の環境で使用することを前提に作られた、ジンのミッションタイマー『EZM13.1』について掘り下げてみたいと思います。
■EZMとは
1961年の創業以来、ジンの時計は機能性を最優先して開発されています。
1997年にジンがドイツ警察と関税局の特殊部隊のために開発した最初のミッションタイマーEZM1は、ジンEZMシリーズとしての第一歩となりました。
“EZM“とは、ドイツ語の”Einsatz Zeit Messer(アインザッツ・ツァイト・メッサー)”の頭文字をとったジン独自のシリーズ名で、『アインザッツ』は危険を冒す出撃・出動を意味し、『ツァイト』は時刻、『メッサー』は計測機器。つまり、EZMとは『出撃用時刻計測機器』という意味です。
計器としての信頼性、堅牢性、正確性を兼ね備えたミッションタイマーEZMは、その時計を使用するプロフェッショナルたちそれぞれの使用目的や環境、必要とされる機能やスペックなどの条件を満たすよう特別に開発されています。
EZMシリーズのプロフェッショナルユーザーには、前述のドイツ関税局の特殊部隊である中央支援グループZUZ以外にもパイロット、ダイバー、消防士、救急隊員、救急救命士、レスキュー隊、GSG9のようなドイツ警察特殊部隊、通称“フロッグマン部隊”と呼ばれるドイツ海軍の水陸両用特殊部隊KSMなどが含まれます。
それぞれの状況の違いにもかかわらず、彼らプロフェッショナルユーザーには共通している点があります。
それは、日常的にはもちろんのこと、特に危機的な状況下においてジンの時計に信頼をおいているというところです。
ジンUXを装備して任務にあたる特殊部隊GSG9の隊員
■最新のミッションタイマー『EZM13.1『』
ジンのEZMシリーズには様々なモデルがあり、それぞれに特別な機能やスペックを備えています。
その中でもこのミッションタイマーの最新作『EZM13.1』は、機能性、耐久性、信頼性という観点からジン最高のダイバーズクロノグラフと呼ばれています。
それでは、EZM13.1の特徴を機能性、耐久性、信頼性の3つの面から具体的に見てみましょう。
■機能性
その①:60分積算計
このクロノグラフの特徴のひとつが、6時位置に配された60分積算計です。
通常のクロノグラフでは30分積算計が一般的ですが、これでは1時間の計測に2週をカウントしなければなりません。
EZM13.1は大きめのインダイヤルで60分積算計を搭載しているので、計測の際に経過時間を素早く直感的に読み取ることが出来ます。
その②:水中でのクロノフラフ操作と逆位置リューズ
EZM13.1はジンのD3システムという技術をプッシュボタンに採用しているため水中でのクロノグラフ操作が可能です。
D3システムはケース、リューズ、チューブの3ピースで構成される従来の構造を、チューブをなくしてパーツを減らし二重のパッキンを取り付けることで防水性に対するリスクを下げる技術です。
横からの衝撃や湿気の浸透から時計を守る信頼性の高いこの構造は、精密なケースを製作するジンのケースメーカーSUGの高い技術によって実現しています。
さらにリューズを9時側に配置することでリューズが手の甲に当たらず、重火器などにも引っかかりません。これは危険と対峙するプロフェッショナルたちの安全性に配慮したミッションタイマーの特徴のひとつです。
■耐久性
その①:時計を湿気から守る除湿機構
ジンのミッションタイマーは時計を湿気から守る『Arドライテクノロジー』を採用しています。
時計内部の空気に含まれている湿気によってムーブメントに使用するオイルが劣化すると、時計の精度が低下します。
これを防ぐため、ケースに搭載したドライカプセルとプロテクトガス、EDRパッキンという3つの要素で時計内部可能な限り乾燥した状態に保ち、突然の気温低下による風防の曇りが防止されて安定した精度が保証されます。
その②:80,000A/mの耐磁性能
時計の精度に悪影響を与えるムーブメントの磁気帯びを防ぐため、EZM13.1には『マグネティック・フィールド・プロテクション』という技術が使用されています。
耐磁素材のリング、裏蓋、文字盤でムーブメントを囲むことで80,000A/m(1,000ガウスまたは100ミリテスラ)の高い帯磁性を実現しています。
その③:低温や高温でも保証される精度
ジンが開発した特殊オイル66-228は-66℃まで粘性を維持し、+228℃まで蒸発が起きません。
EZM13.1はこのオイルを使用することで、-45℃から+80℃までの温度での機能性が保証されていて、極寒の地や高温の場所に至るまで、極限の環境下での使用に耐える腕時計となっています。
■信頼性
その①:船級協会DNVの認証
2005年以来、DNV(旧ゲルマニアロイド)は様々な評価基準に従い、ジンのダイバーズウォッチに関して耐水性能と耐圧性能、温度耐性をテストし、その認証を行っています。
DNVは第三者認証機関としての認証サービスや船級サービスにおいて世界でトップクラスのシェアを占めています。
EZM13.1は500mの耐圧性能が保証され、ジンは自社での検査だけでなくDNVの認証検査を受けて第三者機関の認定書を得ています。
その②:外れないダイバーベゼル
ダイバーの生命を守る回転ベゼルの構造は、安全性の面でとても重要な要素です。
EZM13.1の回転ベゼルは一般的なはめ込み式と違い、ジン独自の特殊結合方式によりケースにビス留めされていて、絶対に外れることがないそうです。
ケース径は41mmで装着感もよく、使いやすいダイバーズクロノグラフです。
■EZM13.1のスペック
【ムーブメント】
・Sinn SZ02 自動巻き 28,800振動
・マグネティック・フィールド・プロテクションにより80,000A/mまで磁気防護
・特殊オイル66-228(-45℃から+80℃までの精度保証)
・パワーリザーブ46時間
【ケース・ブレスレット】
・ケースサイズ:直径41mm、厚さ15mm
・重量:98g
・ケース:ステンレススティール
・ブレスレット:ステンレススティール
・風防:両面無反射サファイアクリスタル
・特殊結合方式の逆回転防止ベゼル
・防水性能:50気圧防水
・減圧耐性
・Arドライテクノロジー搭載
【その他】
・保証期間:3年
・DNVによる500m(50気圧)までの耐圧保証
・欧州ダイバー器具規格EN250/EN14143に基づきDNVにより認定
■価格:748,000円(税込)
※尾錠タイプのシリコンベルト仕様は720,500円(税込)
■まとめ
いかがでしたか?
『使うためだけの時計』をコンセプトとするジンの、独自の発想や考えに基づいた技術は他の時計ブランドとはひと味違った時計を生み出しています。
従来の機械式時計にはない『ジン・テクノロジー』の詰まったEZM13.1の魅力を、ぜひ店頭でご確認ください。
15.December.2023