パネライのルーツ”ラジオミール”
皆様こんにちは。2023年のパネライの新作はラジオミールが主体のコレクションでした。パネライのコレクションと言えば「ルミノール」が挙げられますが、それよりも歴史が長い「ラジオミール」もパネライを代表するコレクションと言えます。
ラジオミールの誕生のルーツはイタリア海軍にあります。今回はラジオミールの歴史や魅力を紹介していきます。
パネライは1860年、ジョバンニ・パネライによってイタリアのフィレンツェのアルノ川に架かるアッレ・グラツィエ橋で誕生しました。創業当時は輸入時計の販売・修理のほか、光学機器を製造する時計店でした。時計の修理ができる工房も有していたため、フィレンツェで初めての時計学校でもあったようです。
1916年放射性物質”ラジウム”を用いた強力に発行する夜光塗料ラジオミールの特許を取得します。
ラジオミールのネーミングはこの放射性物質ラジウムから来ています。
現在のモデルには放射性物質を含まないスーパールミノバという夜光塗料が採用されています。
ラジオミールを用いて製作した様々な水中用計器は、イタリア海軍からの信頼をより強固なものとしました。そして1930年代初頭、パネライはイタリア海軍からの要請を受けて照準器などを納入し始めます。イタリアの国家機密事業を請け負うことになりました。
1938年、イタリア海軍に正式に納められた時計こそが今あるラジオミールのルーツなのです。
ラジオミールの特徴でもあるクッション型ケースにワイヤーループのストラップアタッチメントを備えたサンドイッチ文字盤のデザインはこの時からすでに存在していました。
イタリア海軍特殊潜水部隊”ブラック・シール”は魚雷ほどの大きさの小型潜航艇に隊員がまたがり、敵艦に爆薬を仕掛ける水中の作戦行動を実行しました。隊員はパネライのミッションウォッチに信頼を寄せ、生命を賭して任務を遂行しました。
1990年代初頭、パネライは東西冷戦の終結によって軍事機密としての時計の役割を終えました。そして1993年、ついに初の民間用腕時計をイタリア市場向けに発表し、1997年にはヴァンドーム・グループ(現リシュモン・グループ)傘下となり世界デビューを果たします。長年軍事機密とされてきたパネライ・ウォッチは機能的かつ個性的な外観でまたたく間に大ヒット。自社のルーツを守りながら現在に至るまで順調に成長を続けています。
輝かしいパネライのルーツを継承しつつ2023年、ラジオミールに新たにダウンサイジングされたコレクションが加わりました。
”クアランタ”(イタリア語で40を意味する)の名前の通りケース径は40㎜で3日間のパワーリザーブを備えている自動巻キャリバーP.900を搭載しています。
ダウンサイジングに伴って厚みもブランド史上もっとも薄い10.15 ㎜に抑えて快適な着け心地を実現しました。
ゴールドテック™モデルを含めて4モデルの展開です。是非新たに加わったラジオミールを店頭でご覧ください。
なお、9月2日よりワールドウオッチプレミアムを開催致します。パネライを含め新作をご覧いただけますので是非ともご来店下さいませ。
商品名:RADIOMIR Quaranta 40MM
品番:PAM01026
ムーブメント:自社製自動巻(キャリバーP.900)
ケース素材:ゴールドテック™
ストラップ:ブラウンアリゲーターストラップ
防水:5気圧
ケース径:40㎜
パワーリザーブ:72時間
Price:¥2,424,400(税込)
商品名:RADIOMIR Quaranta 40MM
品番:右からPAM01292、PAM01293、PAM01294
ムーブメント:自社製自動巻(キャリバーP.900)
ケース素材:ステンレススティール
ストラップ:アリゲーターストラップ
防水:5気圧
ケース径:40㎜
パワーリザーブ:72時間
Price:全て¥804,100(税込)