J12 キャリバー12.1
皆様こんにちは。今回はシャネルのロングセラーモデルJ12 キャリバー12.1についてご紹介致します。
2000年に当時まだ浸透していなかった”セラミック”という素材を使ったJ12という高級時計を発表して以来、時計業界では多くのメーカーがセラミック採用に踏み切る「セラミック旋風」が巻き起こりました。
何故多くのメーカーがセラミック採用に踏み切ったか?というと、既に「格」をもっていたシャネルというブランドが生み出したセラミックの外装を持つJ12の人気が凄いから」に他なりません。
シャネルは言わずとも知れたファッション界を牽引してきたスーパーブランドです。シャネルは、創業者ココ・シャネル(本名ガブリエル・ボヌール・シャネル/1883-1971年)が、1910年にパリのカンボン通りに「シャネル・モード」という帽子店を開業させたことが始まりです。その後、1914年にファッションブティック「ガブリエル・シャネル」を開業させシンプルなデザインと機能性を重視した洋服で人気を集めました。創業当時、ファッション界では「喪に服す」という意味がありタブーとされていた「黒」をアイテムに取り入れることでファッション界に革命を起こしました。
シャネルにはココ・シャネルの「不要なものはそぎ落とす」という哲学があります。時を経て2000年に誕生したJ12にもその哲学が通用するように感じます。
もちろん、J12開発の人選も大物を起用しています。ジャック・エリュ氏です。惜しくも2007年に亡くなってしまいましたが、長年シャネルのアーティスティックディレクターとして手腕を振るった超大物です。エリュ氏は最終的に50年以上シャネルに在籍した人物ですので彼はシャネル作品が「シャネル」であるためのエスプリを熟知しています。
J12は、「時代を超え不滅」であるべき時計として作られたと言われています。その理想を実現させる素材が「セラミック」でした。セラミックは傷や変色に強い素材なのです。J12開発のために、シャネルは優れたセラミックで時計を作るノウハウをいち早く確立し、今ではセラミックウォッチ製造の第一人者として時計業界に君臨しています。
J12の現行モデルは2019年からモデルチェンジを行っており、特に自動巻きモデルは”キャリバー12.1”を新たに搭載しています。
このキャリバー12.1はチューダーのムーブメント製造を手掛けるケニッシ社製を採用しています。
ケニッシ社製のムーブメントを採用しているのはシャネルがケニッシ社の株を20%保有しているためムーブメントにおける業務提携が実現しているそうです。
キャリバー12.1のスペックはと言うと、まずテンプが衝撃に強いフリースプラング式を採用しています。更に70時間のパワーリザーブを持ち、精度もクロノメーターを取得済みの非常に信頼のおけるムーブメントです。シャネルの時計作りに対する情熱さえ感じられるスペックですね。
まとめ
セラミック旋風を巻き起こしたシャネルのJ12は2000年に発表された当初と外見は大きく変えることなく、時計としての機能や精度をブラッシュアップして現在に至っています。私もJ12が何故ロングセラーの時計なのか、より深く学ぶことができました。
ご紹介した予備知識を持ってJ12をご覧頂きますと、また違った視点でJ12を楽しんで見て頂けるかと思います。
商品名:J12
品番:ブラック(左):H5701/ホワイト(右):H5700
ムーブメント:自動巻(キャリバー12.1)
ケース素材:ハイテセラミック/ステンレススチール
ストラップ:ハイテクセラミック
防水:20気圧
ケース径:38㎜
パワーリザーブ:70時間
特徴:COSC認定クロノメーター
Price:¥1,111,000 (税込)