高度計を備えたオリスの新作『プロパイロット アルティメーター』
皆さま、こんにちは。
今回は冒険心をくすぐる、世界で唯一の機械式高度計を備えた自動巻き機械式時計『プロパイロット アルティメーター』を紹介したいと思います。
■前作よりさらに進化した機能を搭載し、画期的なカーボンファイバーケースで復活
2014年にオリスは時計メーカーとして初めて機械式高度計を搭載した自動巻き時計を製作しました。
オリスは1904年の創業以来、高性能で実用的な時計づくりに取り組んできましたが、『プロパイロット アルティメーター』はその伝統を引き継いで、正確な時刻と高度を表示する機械式時計として誕生しました。
その革新的な時計はパイロットや登山家、そして時計愛好家たちの注目を浴びました。
そして今回、3年間にわたる開発プロジェクトを経てグレードアップした新しい『プロパイロット アルティメーター』は、従来の高度4,500メートルを大きく凌ぐ、高度6,000メートルまで表示できるようになりました。
前作同様、メートル表記とフィート表記の2種類が発売されています。
■3Dプリントによるカーボンファイバーケース
ケースには軽量のカーボンファイバーを、ETHチューリヒ大学(スイス連邦工科大学)から独立した9T研究所が開発した革新的な方法で成形しています。
積層造形と成形を基にした3Dプリント技術を使って製造されたケースは、ハイテクな素材や製造プロセスから生まれたにもかかわらず、表面に木の年輪のようなパターンが浮かび上がります。
この木目のようなナチュラルな模様が、アウトドアシーンにもマッチするビジュアルになっています。
■高度計のシンプルな操作性
機械式高度計と聞くと複雑で難しい操作性を想像してしまいますが、プロパイロット アルティメーターの操作はいたってシンプルです。
まず4時位置のリューズを引き出すと、リューズの内側に赤いリングが現れ、高度計が起動します。
さらに1段引き出し、リューズを回して6時位置の赤い三角形が管制塔などの指示する基準気圧を指すように合わせると、黄色い2本線のポインターが現在地の高度を、赤色のポインターが絶対気圧を指します。
そしてリューズを1段戻すと、黄色のポインターが自動で現在の高度を示します。
文字盤の外周に記した高度表示は、白い数字が0~3,900mで1周したあと2段目の黄色い数字の4,000m~6,000mに続きます。
航行時はFL(フライトレベル)が記された赤い三角形を6時位置の三角形に合わせます。
ダイアルの表示はメートルかフィートのどちらかになりますが、裏蓋にメートル/フィート表示換算スケールが刻まれていて、どちらの表示にも対応できるようになっています。
【オリス プロパイロット アルティメーター】
ケース:カーボンファイバー製、直径47mm
ベゼルと裏蓋:グレーのPVD加工を施したチタン製
ダイアル:高度計付きダイアルリングを搭載したブラックダイアル
風防:両面無反射コーティングを施した両面ドーム型サファイアガラス
リューズ:グレーPVDを施したチタン製ねじ込み式リューズ
防水性:10気圧
ムーブメント:自社製自動巻きORIS793、パワーリザーブ56時間
ストラップ:グリーンテキスタイルストラップ
価格:880,000円(税込)
■まとめ
いかがでしたか?
ブラックの文字盤に時分針を幾重にも取り巻く数字と目盛りはまさにコックピットの計器を思わせ、たとえ航空機を操縦したことがなくても魅力を感じてしまいます。
高度計という日常生活でほぼ使うことのない機構を備えた機械式時計は、搭載されているだけでワクワクしてしまう、まさに冒険心を刺激してくれる1本ではないでしょうか。
創業以来、常に挑戦を続けるオリスの技術が詰まったこの時計を、ぜひ店頭でご覧ください。