ブルガリホテル東京に見る、ウォッチデザインとの共通点
皆さま、こんにちは。
今回は少し視野を広げた内容で、ブルガリの一貫したデザイン性について触れてみたいと思います。
先月4月4日にブルガリホテル東京がオープンし、話題になりましたね。
盛大な記者会見も行われ、ハリウッド女優のアン・ハサウェイやKokiさん、森星さん、山下智久さんといったアンバサダーたちも豪華な顔ぶれでした。
東京駅直結の複合施設、東京ミッドタウン八重洲の40階から45階という特別な立地に、都内最大級の広さ400㎡のブルガリ スイートをはじめ、全98室の客室を備えています。
ブルガリホテル東京はミラノ、バリ島、ロンドン、ドバイ、北京、上海、パリに続いて世界で8番目にオープンしたブルガリホテルで、今後はローマ、そしてマイアミ、モルディブ、ロサンゼルスにもオープンを予定しているそうです。
■ブルガリがホテルを持つ理由
ブルガリは世界の映画スターたちにも愛されるジュエリーブランドであり、同時に高い技術力をもつ時計ブランドでもあります。また、バッグなどのレザーアイテムや香水なども扱っていますが、それだけにとどまらず『ホテル』という別のジャンルの“非日常”を提供する事業も手がけています。
ひとつの人工島を丸ごと使った『ブルガリリゾート・ドバイ』
ブルガリグループの副社長でホテル部門のトップのシルヴィオ・ウォルシーニ氏は「ホテルはブランドのショーケース」と語っています。
「ジュエリーや時計と比べると売上は非常に小さいですが、ホテルはブランドのイメージを提示するショーケースで、その意味ではホテル業がブランド全体に果たす役割は非常に大きい。ブルガリのジュエリーの顧客がホテルのゲストとなり、またその逆もある。良い循環が生まれている」と言います。
エッフェル塔やサクレ・クール寺院を見晴らす『ブルガリホテル・パリ』
国際的な都市であり、富裕層の市場があること。ブルガリホテルが進出する時、この2つが欠かせない条件だそうで、その都市の中でもロケーションを大事にしているため、ここだという特別な立地でなければオープンしないそうです。
ブルガリのホテル部門『BVLGARI HOTELS and RESORTS』の運営はリッツカールトンを擁するマリオットグループと提携していて、サービスにはリッツカールトンのノウハウが多く詰まっています。
インテリアはマクサルトやフレックスフォルム、B&B Italiaなどのイタリア家具ブランドを中心にコーディネートされ、ブルガリの美意識が表現されています。
ブルガリの持つデザイン性をインテリアに表現し、サービスに関しては実績とノウハウを持つグループと提携するというとても理にかなったやり方で、世界中の富裕層から高い支持を得ているのです。
■都内のホテル屈指のスパエリア
40階には都内屈指の広さの『ブルガリ スパ』があり、25mの室内プールと9つのトリートメントルームを備えています。
プールはエメラルドグリーンのモザイクタイルで飾られ、水面の奥でブルガリのカラーストーンと同じように輝くそうです。
隣接するバイタリティプールの壁には、『テルマエ・ロマエ』で有名になったローマの遺跡『カラカラ浴場』のモザイクタイルと同じ扇模様が描かれています。
カラカラ浴場のモザイクタイル
この扇形のデザインはブルガリの『ディーヴァ ドリーム・コレクション』にも採用されています。
■三つ星シェフ監修のダイニング『イル・リストランテ ニコ・ロミート』
メインダイニングはイタリアのアブルッツォにある『レアーレ』でミシュラン三つ星を獲得しているシェフ、ニコ・ロミートが監修しています。
イタリア料理界を代表するシェフ、ニコ・ロミートは自身がオーナーのレストラン『レアーレ』の他に、北京、ドバイ、上海のブルガリホテルのレストランの監修も行っています。
「イル・リストランテ・ニコ・ロミートでは、日本の優れた素材の良さを最大限に引き出したイタリア料理本来の魅力を伝えたい。ここで食事をしたゲストが”イタリアの一片”を楽しみ、持ち帰ってくれると嬉しい」と、シェフは語っています。
最上階となる45階にある『ブルガリ・バー』の壁に描かれている、神秘的な楽園をイメージしたモザイク画には、ディーヴァ ドリームの文字盤にもある孔雀が描かれています。
個性あふれるブルガリホテルも魅力的ですが、ブルガリのジュエリーウォッチも美しく、とても魅力的です。
ローマのカラカラ浴場を彩るイチョウの葉にインスピレーションを得て生まれた『ディーヴァ ドリーム』コレクションでは、ジュエラーとウォッチメーカーの芸術性と技術が融合し、ブルガリならではの存在感を放っています。
こちらのディーヴァ ドリームには文字盤にラピスラズリが嵌め込まれ、鮮やかなブルーとピンクゴールドのコントラストが目を惹きます。
文字盤と同色のストラップも美しく、まさにイタリアンデザインの魅力を表現したジュエリーウォッチといえます。
■まとめ
いかがでしたか?
ブルガリはジュエリーや時計などの他にホテルも手掛けるトータルブランドですが、それぞれのカテゴリーにおいて徹底的に手をかけ、ブランドのもつ美意識を表現しています。
そして、一見関係なさそうな部分にも共通のデザインを取り入れることで、一貫したイメージでブルガリというブランドの顧客を満足させているのだと思います。
地中海や古代ローマに起源を持つブルガリのデザインを、一度店頭でご確認ください。
■今回の時計『ディーヴァ ドリーム』
品番:103261
ケース:直径30mm 、K18ピンクゴールド製、ダイヤベゼル
リューズ:ピンクトルマリン、K18ピンクゴールド
文字盤:ラピスラズリ、ダイヤモンドインデックス
ムーブメント:クォーツ
ストラップ:ブルー アリゲーター
防水性:3気圧
価格:¥2,871,000(税込)